プラハのスリ
プラハでは、例えば「スリに注意」などの看板が多く見られ、さらに「シートに貴重品を残さないでください」というような車両荒らしについての警告まで見かけます。例として、昨年、チェコ共和国内におけるスリの全事例のうち、半数はプラハで発生しました。地域のスリの集団の多くは別の国々から来た者たちであることも多く、あらゆる手口を駆使して被害者の気を散らします。このような手口には無邪気な顔をした子どもまでが含まれています。そういった窃盗がよく発生する場所はヴァーツラフ広場(Wenceslas Square)や旧市街広場(Old Town Square)です。
上述のような危険はあるものの、それらの場所は(他の場所と併せて)なお行ってみる価値がある場所です。できるだけ用心しておく必要があるだけで、特に観光客らしい服装ではなく、地元の人と同じような服装にすればよいでしょう。
スリに遭わない勝算はあなたの胸ひとつです。ですがその可能性は低いので、さほど心配する必要はないでしょう。常識を働かせましょう—腰のポケットから100ドル札でもぶら下げていなければ大丈夫です。
観光客はすぐにそれと分かり、簡単に注意を逸らされます。観光客の目は自分の体以外のところに向けられています。ほんの僅かなもの(クラリネットを吹くサルのような)にも気が行って、ズボンのポケットに他人の手が入っても全く無視してしまうほど注意散漫になっているのです。
もちろん、あなたはそれよりずっとスマートでしょう。注意深く用心し、半径 1 メートル以内の人はすべて可能性があると思ってよく見るようにしているから大丈夫、と誰もが考えるのですが、それでもスリは起きているのです。
実際に盗まれた場合はご自身の責任になります – 注意を払っていなかったのです – 観光客になっていたわけです。あなたの地元の街では、誰かがいきなりあなたの腕を取って踊りだしたら変ですよね – もちろんそうでしょう。しかしプラハでは、よく知らないことにより、もしかしたらこれが普通なのではと思うかもしれませんが、それが誤りなのです。その結果お財布を失うことになるのです。
保険やその他の予防策
旅行保険に入りましょう。マネーベルトは快適性に欠けると思われますが、貴重品を入れておくには安全な場所の1つです。人前ではお財布を取り出さず、お財布を持たねばならない場合は、できるだけ体の近くに構えてください。特に電車やバス、また地下街など人混みのある場所では注意しましょう。IMEIナンバーやノートパソコンのシリアルナンバーを書き留めておきましょう。警察が何も見つけてくれなくても、盗難を届け出ることが大切です。