観光名所
レトナ、プラハメトロノーム
レトナ公園は、プラハ上空に広がる平地で、かつては侵略軍や包囲軍が集結し、現在はスポーツや文化イベントが数多く開催され、古くより人々が集まる場所です。共産主義政権の時代には、ここでは主に毎年メーデーパレードが行われ、共産党の指導者たちがスパルタ・プラハのスタジアムの巨大な赤い演台から敬礼する中、何千人もの人々が重い足取りで行進していました。また、世界最大のスターリン像を誇っていた時代もあります。花崗岩でできた高さ30メートルのこの像には、まるで「ハーメルンの笛吹き男」のように、スターリンを先頭に、当時共産主義国だったチェコやロシアの人々の列が形作られていました。スターリン像は、1955年5月1日に公開されましたが、1956年にフルシチョフがスターリン批判を行い、その後、1962年にこの像は爆破されました。現在、スターリン像の跡には、1991年に建設された巨大な赤いメトロノームが、ヴルタヴァ川を見下ろすようにそびえ立っています。国際的に活躍する彫刻家ヴラティスラヴ・ノヴァックにより設計された高さ75フィート(23メートル)のこのメトロノームは、夜になるとライトアップされ、市内中心部から見ることができます。また、メトロノームの裏には、人気のスケートスポットがあり、ヨーロッパをはじめ世界中からスケートボーダーたちが集まる他、年間を通じて撮影も行われています。