プラハのダイニング
雰囲気はひとつひとつのレストランで違い、本当に様々です。また、各レストランでサービスの基準も異なります。たいていのウェイターは英語を少し話せ、特に若いウェイターの大半は、英語で問題なく会話ができます。または、ご自身で地元の言葉をいくつか覚えるのも良いでしょう。オーダーのとき非常に役立ち、スタッフから喜ばれます。
一般的なレストランの他に、異なるタイプのレストランもいくつかあります。ぜひ足を運んでみてください。
Vinárny-ワインレストランで、通常食事メニューが豊富にありますが、特に質の高い素晴らしいワインメニューに力を入れています。たいてい内装は静かで小ぢんまりとした親しみやすい雰囲気で、プラハの歴史場面を表現したクラシックな装飾が施されています。
Pivnice / hospody -パブや居酒屋により似ていて、通常肉の盛り合わせをはじめ、限られた食事メニューを提供しています。食事の種類が少ない分、ビールの質で勝負しています。雰囲気は、世界にあるいわゆるパブを想像していただけると良いでしょう。
Kavárny -基本的にカフェで、ちょっと立ち寄ってペストリーやスナックなどの軽食を楽しむのにぴったりです。中には温かい食事を提供するところもあります。他にも市内には、数多くのファーストフードをはじめ、短時間で軽く食事をできる場所が様々あります。
ひとつ気を付けなければならないのは、多くのレストランでメニュー料金に追加料金が加算されることです。通常追加料金を合わせると、50~100 CZKになります。調味料の使用料が発生するところや、前菜をサーブし、別料金がかかることを言わないレストランもあります。また、パブではよくウェイターがショートドリンクをトレイに乗せ、歩き回ってサーブしています。これは無料ではありませんが、料金はかなり安く設定されています。
朝食
ほぼすべてのホテルで、朝6:00~10:30の時間帯で朝食を提供しており、出かける前にお腹を満たせます。ホテルにより、トーストにジャムといったシンプルな朝食から、本格的な食事を提供するところもあります。高級ホテルでは、温かい食事または冷たい食事を選べ、かなり豪勢な朝食を追加料金なしで楽しめる場合がほとんどです。外出してカフェで朝食を摂った方が安く済むこともあります。
食事代とチップ: プラハ市内中心部における1人あたりの食事の平均料金は、安めのレストランで約200 CZK~300 CZK、中級レストランで約400 CZK~700 CZK、高級レストランで700 CZK以上で、レストランの種類により異なります。マクドナルドやKFCのセットメニューは、約130 CZKです。また、多くのレストランで、スペシャルランチメニューを100 CZKから提供しています。こうした料金に加え、サービスが良ければ、10%のチップを払うのが通常で、地元の人々は、安めのレストランで昼食を摂った際はそれ以下のチップを、高級レストランでは10%程度のチップを払っています。チップは、テーブルに残すのではなく、請求書に加えましょう。ほぼすべてのレストランでクレジットカード決済が可能です。
昼食及び夕食
チェコでは、平日は午後7時に夕食を摂り、早めに寝て次の日に備えるのが普通です。しかし、市内のレストランの多くは7時以降も営業しており、閉店の平均時間は午後10:30前後です。これは平日にしては遅い時間帯のため、翌日の起床時間を気にしなくていい人々が外食を楽しんでいます。
レストランの多くには、入り口付近に印刷されたメニューが置かれているので、それを参考に食事の場所を決めれます。市内のレストランのほとんどが、多くの観光客向けに英語やドイツ語のメニューもあります。メニューでよく目にする主な項目は、studena jidla(冷菜)、polevky(スープ)、teple predkrmy(前菜)、ryby(魚)、drubez(鶏肉)、hotova jidla(メニューコース)、moucniky(デザート)です。これに加え、ランチタイムにセットメニューを提供するレストランも増えています。
前菜には、地元特産の見事なプラハハムを選べばまず間違いありません。提供のされ方は様々で、パンの間にチーズや西洋わさびと一緒に挟めてサンドイッチとして出されたり、西洋わさびやきゅうりのスライスの飾りと共に提供されることもあります。いずれにせよ、間違いなくどんなメイン料理にも合います。
プラハでは、ランチまたはディナーでスープを好んで飲みます。濃厚なスープに肉、野菜、じゃがいも入りのものが一般ですが、あっさりしたブイヨンスープも親しまれています。最も人気があるスープのひとつはキノコ入りのポテトスープで、にんじん、玉ねぎ、ベーコン、キャベツ、パセリ、香辛料で味付けされています。他の都市ではスープは前菜として好まれますが、プラハではメインコースとして楽しまれています。
チェコ料理に欠かせないのが肉で、それに愛情が加わり皆のお気に入りの料理になります。ハム、卵、玉ねぎ、香辛料を詰めたプラハローストビーフは、プラムやプルーンソースで煮込んだハムに並び、最も人気のある料理のひとつです。鶏肉も非常に好まれ、数多くのレストランで様々な鶏肉料理が提供されています。季節により、市内の至るところで鹿肉、アヒルの肉、ガチョウの肉、野生のイノシシの肉のメニューを目にするでしょう。
多くの料理は団子が添えられているので、それが様々な種類のチェコ料理に欠かせないものだとすぐに気づくでしょう。パンで作られた軽いものや、じゃがいもでできた重いものがありますが、どちらを選んでも本当に美味です!しかし、チェコの人気ダイエットのひとつ野菜料理はそうもいきません。たいてい茹でて出くるので、野菜本来の味が損なわれ、食欲がそそられません。最も一般的な野菜料理はザワークラウトで、油、砂糖、ワインで味付けしたものです。
デザートといえば、チェコは真のスペシャリストです。りんごのシュトルーデル、焼きりんご、プラムの団子などの人気のお菓子が、市内中のレストランで、クリームがたっぷり添えられ提供されます。最も人気のデザートはパラチンカで、パンケーキの間にアイスクリーム(またはクリーム)とフルーツを一緒に挟んだ一品です。
チェコでは喫煙は極めて当たり前で、晴れた日にレストランのテラスで食事をする以外、訪れたレストランで煙草の煙を避けるのは非常に難しいかもしれません。繁忙期は、他の客と会い席になることもよくあります。ここではごく普通です。禁煙法により、レストランでは分煙が実施されています。
スナック類
街角のほぼ至るところに屋台があり、急いでいる時に軽食を摂るのに最適です。実に様々な種類の料理を提供していますが、中でも人気のひとつはポテトパンケーキで、やみつきになる美味しさです!また、ローストソーセージ、ヴィーナー・シュニッツェル、オープンサンドイッチも急いでいる時にサッとお腹を満たせる人気の一品です。少し身近なものを楽しみたいときは、ヴァーツラフ広場の周辺にはファーストフードが立ち並び、世界中のどの都市にもあるようなハンバーガーを提供しています。またアイスクリームを販売するスタンドも多種多様にあります。
飲み物
ご想像のとおり、市内には立ち寄ってアルコールを1杯、食事と共に楽しめるところが数多くあります。美しい街全体の中には、アルコールを楽しめる場所が至るところにあり、人混みから逃れゆっくり一休みできます。
チェコビールは世界的に有名で、ピルナー発祥の街、ピルゼンが中心地です。地元の人たちに言わせると、これと同じ味や質の醸造ビールは世界に二つとなく、それは、醸造過程すべてにおいて最高質の水とホップを使用しているからです。最も有名なラガー、ピルスナー・ウルケル、ブドヴァル、スタロプラメンの他に、独自のビールを提供するパブも多く、素晴らしい味わいを楽しめます。ただし、チェコのビールはアルコール度が非常に高いので、少しずつゆっくり飲むようにしましょう。
チェコではビール醸造ほど有名ではありませんが、地元ワインもあります。ぜひ訪れてみください。新しい体験を味わえます。チェコのワインは、モンロビア産のものがほとんどです。ここは温暖な気候のため、独特の風味の甘いブドウが生産できるのです。また、カルロヴィと呼ばれるハーブで作られたアルコールも親しまれています。さらにアルコールが強いのはStara Mysliveckaです。また、チェコでは夕食後にシュナップスをよく飲みます。
ベジタリアン料理
かつてはプラハで、ベジタリアン料理は非常に稀でしたが、多文化都市になると共にそれも変わりました。現在、市内には数多くのベジタリアンレストランがあり、一般的なレストランのほとんどで、ベジタリアンメニューを提供しています。
チェコ料理
チェコ料理といえば、間違いなく豚肉、キャベツ、団子です。実際、味はかなり良いです!団子は多種多様なパンで作られます。あっさりとした繊細な味で、キャベツはザワークラウトにより近く、その酸味が塩味の豚肉と絶妙な相性です。脂肪がかなり含まれた高カロリーな料理なので、健康をかなり気にする方にはお勧めしませんが、栄養補充には最適です。この料理にぴったりなのは、もちろんチェコビールです。
人気のもう一品はsmažený sýrと呼ばれるチーズにパン粉を付けて揚げた料理です。これまでは、ベジタリアンメニューとしてのみ提供されていましたが、観光客のおかげで今は変わりました。
ソースはチェコ料理の中で重要な役割を演じます。最も人気があるのはグーラッシュで、通常団子のソースとして使われますが、他の料理にも添えられます。また、トマトソース、ガーキンにはグレイビー、野菜にはクリームが好んで使われています。
他にも様々な料理がチェコで親しまれ、至るところにあるパブではビールと共に楽しまれています。塩漬けソーセージ、塩漬けニシン、サラミに酢が添えられた料理などです。あまり慣れない方は、イタリア料理やメキシコ料理など、多国籍料理を提供するレストランもあります。
夜食
一般のレストランの閉店後に食事のできるところを見つけるのは、そう簡単ではありません。特にあまり混雑していない日にはラストオーダーが通常早く、午後10時までにオーダーしないと翌日の朝食まで食事はお預けになります。ケンタッキーやマクドナルドは午前0時までは開いています。ヴィノフラディで夜食を摂るにはRadostクラブFXがお勧めで、午前3時までカクテルやコーヒーと共にベジタリアン料理を楽しめます。それ以降は、ニュータウンにあるTescosに隣接した鉄道駅Národní třídaに、深夜営業のファーストフードが立ち並んでいます。そこではピザ、スナック、ジャイロを一晩中提供しています。