チェコ共和国での運転
EU諸国内で取得した運転免許証をお持ちの場合は、チェコを含め、あらゆるEU加盟国で利用できます。EU諸国以外の運転免許証をお持ちの場合は、国際運転免許証を取得してください。チェコ国内に居住していたり、長期滞在したりする場合は、チェコ共和国の運転免許証が必要です。チェコ国内で車を購入した場合も同様です。また、国際的な保険証(グリーンカードと呼ばれています)も必要で、これにより、賠償責任保険を保持していることが証明されます。
チェコ共和国では、飲酒運転の取り締まりが厳しいので(飲酒および薬物運転は禁止されています)、ドライブの際は、アルコールや薬物を摂取しないでください。
運転席と助手席の人は、必ずシートベルトを締めましょう(後部座席にシートベルトがある場合は、後部座席の人も締めてください)。また、12歳未満のお子様や身長150cm未満の18歳未満の方は、助手席にエアバッグがなく、承認されたチャイルドシートに座る場合を除き、助手席に乗車できません。小さなお子様は、前席および後部座席にかかわりなく、必ず承認されたチャイルドシートに座ってください。
運転中は携帯電話(またはあらゆる種類の携帯デバイス)を使用できません。制限速度は、街中で50 km/h、主要道で90 km/h、高速道路で130 km/hです。道路上では、時間帯にかかわりなくヘッドライトをつけておかなければなりません。
バイクに乗る場合は、運転手と同乗者は必ずヘルメットを着用しましょう。バイクの制限速度は、主要道や高速道路で90 km/h、街や村の中では50 km/hです。
チェコ共和国には、料金所がなく、代わりに窓に貼るためのステッカーを購入しなければなりません。ステッカーは、国境検問所や郵便局、ガソリンスタンドで購入できます。ステッカーに車の登録番号を記入し、フロントガラス右下の盾形の部分に内側からしっかりと固定します。購入したことを証明するために、この長方形のステッカーを張ったままにしておきましょう。レンタカーにはすべて、高速道路通行用のステッカーがすでに貼られています。ステッカーがないのが見つかると、最大5000 CZKの罰金が科せられます。ステッカーの料金は、有効期限が10日間のもので310 CZK、30日間のもので440 CZK、1年間のもので1500 CZKです。
高速道路では、左側通行のみが許可されていますが、この規則が守られないケースが多々あります。万一事故に巻き込まれてしまったら、法執行機関が到着するまで車を移動しないでください。安全を確保するために車を移動する場合は、移動する前に車の位置を記録しておきましょう。緊急事態が発生した場合は、道路交通支援U.A.M.K.に261 104 123または1230まで電話連絡してください。U.A.M.K.は週7日24時間運営しています。各高速道路には、1マイル(1.6km)ごとに電話があります。
プラハ市内でのドライブ
プラハ市内でのドライブには、常に不安や遅れ、混乱がつきもので、特に金曜日と土曜日はなおさらです。必要な時以外は、車をご滞在のホテルまたは市内中心部から離れた所に駐車し、公共交通機関やタクシーを利用しましょう。
プラハのドライバー
近年チェコのドライバーはギリシャに次いでヨーロッパで3番目に危険であるがヨーロッパでの事故平均率からすると幸運であるという矛盾したことがいわれています。プラハに入り車を入手すると、わずか5分で狂人が時速150kmであなたを路肩から追い越すといわれています。他の一般的なシナリオではドライバーが車から降りてほんの些細なエラーについて怒鳴るというものがあります(ドライバーが喧嘩を始めるのもしばしば)。道路の状況はそれほど悪くありませんが、特に高速道路やプラハ中心部ではひどいドライバーに気をつけましょう。多くのドライバーが紳士としてのマナーを持っておらず、地元の日刊紙には馬鹿なドライバーが起こした事故についての記事が毎日満載されています。なので、必要なければプラハ内は運転せず、代わりに公共交通機関やタクシーを使うかもしくはハイヤーを頼みましょう。